東京・新木場  Bumb 安藤洋子プロジェクト  Vol.2

 

今夏、横浜で行ったワークショップに続き、第二弾として東京に場所を移して行った。

このワークショップは、来夏、東京「スパイラルホール」で行う、ショウイング、そして本公演出演メンバーの選出を目的としていた。
もちろん、安藤洋子プロジェクトはカンパニーではない。しかし、将来的にはプロとしてのカンパニーに成長させていく事も目的の一つとして上げている。

外国と日本という垣根をどうすれば取り除けるか、日本のコンテンポラリー界という小さな世界をどうすれば広げることが出来るか、どうすれば市場が広がり、ダンサー達が職業として成立するか、そして、根本的には子供の頃からバレエの世界で活躍し、それでも飽きたらずコンテンポラリーに、即興にと成長してきた世界のトップクラスのダンサー達と互角に渡り合えるダンサーを育てられるか、これらが安藤洋子プロジェクトを立ち上げた理由だ。

そういった意味を持ち、今夏から活動を始めたところである。

WSでは、連日アンケートをお願いしました。
本当は全部掲載したいくらいですが、ほんの一部分だけを紹介します。

熱い参加者の人達を感じて下さい!

 

1日目

今回のワークショップに参加して一言“驚き”でした。とにかく“驚き”の連続でした。
Feel ということが、自分にとってむずかしくとらえてしまって、頭の中で意識しているだけ、ということがよく分かりました。ダンスをしているのに、人の前に立つということが苦手であることも改めて分かりました。
もっともっと、感じるままに動くということを学ぶことが出来たら、と強く思いました。とてもおもしろかったです。

1日目を終えて……。全く別世界にポーンと連れてきて頂いたようです。
まだ自分がどう感じているのか言葉にならない状態…。この後の展開が楽しみです。

テクニック・方法論は星の数ほどあるのかもしれませんが、とても根本的なメンタル的な所を学べそうというか、学ばねばと思いました。
身体を使うというのは、生きているそのものに対する自分の姿勢、意識の発し方ということを改めて釘を刺された気がします。

不思議な世界に行った気がしました。
普段意識しないところを意識すると人間はこんなに変わるんだと感動しました!!

すごい明確さで、とても楽しく出来ました!
自分の身体を楽しんでいたような気がします。

とても刺激的でした!
そして、私達の身体にこんな可能性があるとは思ってもいませんでした。
いかに自分が、自分勝手に動くことだけをしてきたか。
そして、そんな可能性を知った今、本当に表現の出来る人になれるよう、もっと自分に挑戦していきたいという思いでいっぱいです。

踊ることを職業としていますが、その中で一番大切な大きな事を、今日は知ることの出来る素晴らしい機会だったと思います。

二日目

今日のワークショップで「あ、これかも?」という感じが1,2度ありました。
違うかも知れませんが…。何か昨日とは少し違う感じ方が違う気がしました。
でも、人に見せることの難しさもすごく感じ、今の自分を恥ずかしく思いました。
相手を感じれるようになりたい!!

自分の中に作ってしまった制約の多さに気付き愕然としました。
最終日までに、一寸でも頭と心を柔らかくします。

他人と関わる、ということに対して人任せでいた自分に気がつきました。
相手が歩み寄ってくれば関係をもとうとしていたのだなぁ、と気付きました。
当たり障りなくニコニコ振る舞う事で、実は関わらないようにもしていたのか、と。それは、生きるエネルギーを消していただけで、生きようとしていなかったのだと今思います。

パフォーマンスをする者にとって、とても大事なことを学んだ気がします。

人前に立つと言うことの難しさを、立っているフリをしている嘘つきの自分を発見しました。
嘘つきな自分を小さくして行けたらと思います。
だけど、昨日より、ほんの少し気持ちが開いている自分がいました。

今日本当に来て良かったと思いました。
これはやるべきモノだと。
なんの職業にかかわらず、人が生きていく営みに対して必要なモノだと思いました。

三日目

最後の洋子さんのスピーチ、メチャ熱くてかっこよかったです。
胸のど真ん中にスパーンときました。
私はダンサーじゃないですが、一流の観客になってやろうじゃん!と燃えてきました。

毎回とても驚きの連続でした。
どうしてもイメージを優先してしまい、一度手本をみるとそのように動いている自分がいて、全く相手を感じていなかったです。
まず、相手の人との向き合いもできていなかったと、そう思いました。

「自然な動きや」言われたことがこんなに出来ないなんてなさけない…、泣きそうになりました。
でも、ほんのかけらでも分かると、すごーく「あーっ!!」ってかんじで、なんだかわからないけど感動します。
「相手は人!」この言葉にズシッと重みがありました。

今まで観客のことを全く意識していなかった自分に気付かされました。
100人の視線で身体が固まって動けませんでした。
見せようとする意識というのは、見ていて“無理に見せられている”という感じは全くしないものなんだと感じました。

四日目

本当に今まで何をやってきたのか、ショックでした。
根本的な在り方の自分の甘さが確認出来て参加して良かったです。

「思ってもしゃーない、やらな意味ないでー」という先生の言葉がいつもどこからか聞こえてきそうです。
自分の身体にも感情にも振り回されているなんて…、バカバカしいなぁと。

私がいままで、いかに頭だけで間違ったことをして生きてきたか、踊ってきたかに気づけました。
これからまた一からやり直します!ショウイングに出られるように頑張ります!

私は以前社交ダンスをやっていたのですが、その時パートナーに対し、本当にひどいことをしていたと気付き、ショックでおかしくなりそうでした。
自分の身体を知りたいと思って参加したのですが、色々な面で自分はアホだと痛感しました。

初日に参加した後、四日目に参加すると連日参加の人達が、すごくうまくなっていたのにびっくりしました。
中2日休んでいたらおいていかれてしまったと思いました。悔しかったです。

ダンサーのつもりでした。
頭の中だけで。舞台に立つよりも先に、自分には必要なことがあると思いました。
すごい欠陥というか、重い鎧があるきがしました。
それを取りのぞくことをしたいです。

わかっていないことだらけ、勘違いだらけ、思い込みだらけの自分だということがよく分かりました。
ショックだったけど、何故か楽しくて仕方なかったです。
人間関係や感覚についてこんなに真剣に考えたことはありません。
すごく目をつぶって生きてきたのだと思います。
予想外に自分に取って重要な問題が沢山見つかって、一生かけてとりくまなければならないなと。

本当に参加して良かったです。
いままで本当にぐらついて舞台に出ることを甘く見ていたと感じたし、何も出来ない自分にも気づけませんでした。
たった4回しか出ていないのに、この気持ちの変化にもびっくりしました。
これから、ただやるのみ。
この事に気づかせて頂き本当にありがとうございました。

最後に、このワークショップ後すぐに本公演があった、一人のダンサーからメールを貰いました。
本当にワークショップは役に立つのか、の答えの一つです。

舞台は無事終わりました。4回あった公演のうち、千秋楽の一回、いままでにないほどのスーッと醒めたような平常心で、でも視界も感覚もとてもクリアでした。
終わった後はポイント以外の動きについて、意識の記憶が飛んでいました。(これはいいのでしょうか!?)
なんかいままでに味わったことのない、穏やかな状態に驚いています。
あと、『真剣を構えているんが客やで』って先生がおっしゃったので、幕が開く前に舞台上でスタンバイしていて、数百人が刀を構えていると想像すると、いままでなんてそれらしく構え、それらしく見ていたかが分かりました!!
それと、ぞーっと寒気がすると同時に 「やってやろうやんけ(日野先生風)」ってかんじで、幕が破けるほど正面向かい合ってたら、幕が開いた同時に客との間にすごく澄んだ空気を挟んで、しっかり向かい合えて本当に気持ちがよかったのと、小さな劇場なんですが、後ろの席に座っていた生徒さんが、「すごく見られていると思った、私のこと気づいて見てましたよね??」
って言われたんですが、逆光で上の方の客席は見えないので、お客様全員に向かおうとしていました。

先生の教えていただいただいたことが、そのまま結果に現れるので、すごいすごい!!と一人で浮かれていた2日間でした。

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