2013沖縄ワークショップ

夕暮れの那覇空港に着いた。
思っていたよりも暑く無かった。
ゲンさんが出迎えてくれホテルへ。
幸美先生も合流し、「キャサリン」という名の台湾料理??の店へ。
この店は、一昨年に安藤洋子さんのショーケースの打ち上げで来た。
どの料理も美味しいから、箸がすすむ。
この店の娘さんが、カナダのトロントで踊っていて、バカンスに帰国し何時も私のワークショップに参加してくれている。
明日の朝は、胸骨操作から腕に繋ぎ、バレエのポジションに移るやり方をやってみようか。

店には、キジムナフェスタに出演する、役者やダンサーが集まってくる。
舞台監督の関さんも「久しぶり」と。
何時もながら世間は狭い。

幸美先生から「どうすれば、振付が生き生きとしてくるか」という質問。
振付やポジションとして教えなければ良いのだ。
そこにある音楽を、うまく使えばそれは出来る。
そんな話で華が咲いた。
つくづく、フォームから実際に移行する為の教則本が無い事を知る。
もちろん、今までも色んなダンサーから聞いていた事だ。
本気で一丁まとめてみようか、という気持ちになった。
朝 10 時ワークショップスタートだ。

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モスバーガーでモーニング。
会場に着くと、作務衣姿の人が近寄って来た。
「あっ、喜瀬先生、御無沙汰しています」
何と、沖縄三線と唄の名人、喜瀬慎仁師がお弟子さんを連れて訪ねてくれたのだ。
お忙しい身なのに、ましてや名人と言われる人が、年下の私に好奇心を向け、実際にワークに参加して頂いた。
見習わなければもったいない。
ほんと感動した。
今回の沖縄ワークショップの、私にとって一番の目玉になった。

喜瀬先生とはパリでお会いしたご縁だ。
出会いの妙だ。
出会いとは一瞬の出来事だ。
そして、一瞬で消えてしまう時間だ。
その一瞬の喜び、感動。
それだけが宝だ。
感動など続くものではない。
喜びも続くものではないし、続けるものではない。
だから感動なのだし喜びなのだ。
人は、その一瞬を得る為に、膨大な時間を費やすのだ。
若い頃は、何も知らないし分からないから、一寸した事で感情が動く。
しかし、体験を重ねて行くと、少々の事では感情は動かなくなる。
それは鈍っているということではなく、感情の質が成長していっているのだ。
でなければ、年齢を重ねている意味などどこにもない。
この年になると、ほんとにほんと、でなければ感情は動かない。

パリで喜瀬先生の唄を聞かせて頂いた。
何とも贅沢な時間だった。
今日喜瀬先生がポツリと「パリで歌った時、奥さんが私の唄に涙を流していた。 私は歌っていて、それに感動しました」と。
この純粋な感性に、無条件で感動するのだ。
1 日、ワークショップを楽しんでおられた。

常連さんと再会。
昨年と同じワークだから、やり方は説明する必要が無い。
ただ、中味が濃い指示を出す。
会場のあちこちで、それぞれが工夫をしだす。
初参加の人は、訳が分からないと途方に暮れる。
常連さんは、私もそうでした、とアドバイス。
胸骨操作から肘へ。
身体の不思議。
あなたの思った事は伝わっているのか。
定番のワークがどんどん進む。
1 年しか時間は経っていないが、若い子達はお姉さんになっている。
しかし、感性はどんどん鋭くなっているのが素晴らしい。
関係しあえる人が増えていくからだ。
あっという間に「ありがとうございました」

今回は、番外でバレエでの身体をどう使うかをやってみた。
それは、主催してくれている人がバレエスタジオの先生だから、身体を美しく伸びやかに見える使い方を指導したのだ。
その意味で、形のあることは分かり易くて良い。
明日は、縦系の連動に入ろう。

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やたらと眠く、風呂に入った後爆睡。
昨日は、何とはなしに賑やかだった。
沖縄でのワークショップの特色は、外国の人が飛び入りでも参加することがあることだ。
何しろ、参加者の殆どの人が、流暢な英語を話せるので、まず問題は無い。
傑作なのが、日本人名を持つカナダ人。
わざわざ私のワークの為にカナダから来日した。
この人の日本語は、私の英語程度。
別の沖縄在中のイギリス人。
この人は日本語がペラペラ。
だから、イギリスの人に日本語で説明し、カナダの人に通訳して貰った。

また、外国からキジムナ・フェスタに参加している役者やダンサーが参加する事もある。
そして、モデルさん達も来る。
クラシックバレエをやっている人達も。
武道関係の人は少ない。
というよりも、皆無かもしれない。
みんなの想像以上に村社会だからだ。
しかし、各地のワークショップの中で、一番バラエティに富んでいる。
そう言えば、昨日はアメリカにダンス留学をしていた、大阪の女性が参加していた。
キジムナのボランティアで来ているという。
私のワークは、リリーステクニックの学校をやっている、アラン先生の紹介だといっていた。
アラン先生とは、数年前沖縄で出会い、私のワークを受け驚嘆していた。
アメリカの先生が、私を紹介してくれるというオープンさが嬉しいし素晴らしい。

ワークは、胸骨操作の復習から、胸骨と肘等に発展。
全身のストレッチや正面向かい合いから、二人相手のどうぞへ。
後ろからの肩動かし。
かなり高度なところへ進んだ。

終わってから、基地でも仕事をしているみゆきさんが、基地内のレストランへ連れて行ってくれた。
大きなスペアリブや大きなデザート。
アメリカンを満喫した。

モスバーガーでのモーニングコーヒーも今日で終わり。
日本の下町同様、お年寄りが朝のゆったり時間を過ごしている。
完全な沖縄の言葉で話しているので、さっぱり分からない。
それが、ここは沖縄だということを教えてくれる。

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濃い打ち上げの終了と共に、夏の沖縄でのワークショップが終わった。
う ち上げは深夜2時まで。
泡盛やワインが何本空いたのか。
沖縄での打ち上げは、年々熱く濃くなっていると感じる。
入れ替わり立ち代り、相談や練習方法を質問して来る。
これが何よりも嬉しい。
いわば、ワークショップは一般論だ。
だから、個別のことは、質問してくれなければ分からない。
モデルの女性も、胸骨操作は実際的に役に立っているという。
生徒達にも分かりやすくてやり易いそうだ。
やっぱり美味い島ラッキョウ。

今年は例年より、参加者は少なかったが、それを補って余りある濃さになった。
常連さん達は、それぞれ進化しているのが、ワークの進行をよりスムーズにしてくれていた。
昨年の宿題をこなしてくれていたからだ。
そんな常連さん達を中心に、参加者がまとまりより濃い時間が作られた。
それが打ち上げまで続き、ワークの話や、色々な相談、そんなこんなの熱い熱い話題に杯も進んだ。
仲間で集まって自主連の会を作ろう、という話もあった。
嬉しい話だ。
3日間のワークは、あっという間に過ぎていく。
「ええ〜っもう終わり!」と嘆きの声とともに終了する。
「先生、明日もしましょう」
嬉しいリクエストが飛び交う。
こちらにしてもそれは同じだ。
もう少し時間があればと思う。
しかし、逆に、一瞬で過ぎてしまうからこそ充実するし、集中も高まるのだ。
そんな密度が濃い時間を作るのだ。
名残惜しく深夜の2時過ぎお開きとなった。

朝コーヒーを飲みにカフェへ行く。
あれ、そう泡盛が少し残っていた。

 
 
武道教室   身体操作   人間関係   

 

2012-7/28-30 沖縄ワークショップ

沖縄のワークショップも早いもので、 5 回目 5 年目を迎える。
私のワークショップは、基本的には人と人との関りだ。
しかも、相当深いレベルでの関りだ。
だから、ダンサーや役者にも役に立つのだ。
その事に思考は邪魔になる。
それは身体でも同じだ。
そんな、少し混乱するのが、私のワークだ。

キジムナフェスタという、多分日本最大の演劇フェスタが毎年行われている。
そのプログラムの一つとして、私のワークショップが組み込まれているのだ。
当初は、クラシックバレエのクラスと、連続して私のワークがあったのだが、バレエのドミニク先生(リヨンのコンセルバトワールの先生で、モーリス・ベジャールのカンパニーのダンサーだった)の仕事が忙しくなったので、私のクラスだけになり続いている。
もちろん、沖縄という土地柄で、私のワークはダンサーの為とか役者の為とかという専門的なクラスではなく、一般の人にも身体を知って貰う為のものだ。
フェスタの関係で 3 回目のワークショップから、地元のバレエスタジオの先生が、主催をすることになり、トータル 5 回目ということになっているのだ。
今回もキジムナならではの、ブラジル人の役者達 7.8 人やディレクターが参加してくれた。
その場限りのワーク参加者には、一寸努力すれば出来、尚且つ固定観念を打ち砕くものが一番良い。
それは新しい驚きを土産に出来るからだ。
そして、こちらも驚く顔を見ることが出来るので楽しいからだ。
キジムナ・フェスタの最初から参加してくれている受講者は、さすがに飲み込みも取り組みも早い。
その人達が、新しい人達をリードしてくれるので、ワークショップはつつがなく流れるし、初めての人も理解しながら取り組めるので、かなり良い雰囲気の教室になっている。
しかし、良い雰囲気ではあるが、新しい人が多いせいか、何となく教室は雑然としていた。
意識が少し散漫な感じだった。
それでも、最後まで取り組んでくれていたのは、嬉しい限りだ。
打ち上げは、日付が変わるまで。
さすが沖縄。
殆どの人が泡盛!車は代行!
来年の再会を約束して、それぞれが帰路に着いた。

 

沖縄に着くと幸美先生が迎えに来てくれていた。
北谷の北にある、ダイビングスポットが今回の宿舎だ。
宿舎の直ぐ外は海、今も波の音が聞こえている。
ここから買い物は少し不便なので、とりあえずレンタカーを借りようとネットで検索。
バスを乗る事 6 つ目の停留所。
そこに 1 台だけ 24 時間空いていた。
「こんにちは先ほど電話をした日野です」
「…日野先生ですか?」
「…ハイ」
レンタカー屋の社員の方は、首里手の空手をしている人だった。
雑誌や私の youtube を見ていると言われた。
「古流の型を大事にしてくださいね」と、一瞬だけ武道の話に。
まさか、沖縄のしかもレンタカー屋で、私を知る人に会うとは夢にも思わなかった。
でも本や記事を読んでくれているのは文句なしに嬉しい。
孫に睦稔さんの T シャツをお土産にしてやろうと思っていたので、アメリカンビレッジへ直行。
シャツを買い、外に出ると、睦稔さんの新作が出来上がっていると、ポスターがあったので見ようということで、睦稔美術館へ。
「あれ、もしかしたら…」
「こんにちは!」
偶然睦稔さんが美術館の下にいた。
お互いに見つめ合っているだけで言葉が出なかった。
そんな時間をしばし持ち、睦稔さんの新作を見せて貰った。
「……」
その新作版画があるだけで、美術館の雰囲気が変わっていると感じた。
その後、夕食を取り大城さんに電話。
そして地元のファーストフード店で再会!沖縄滞在中にもう一回位は会えるかな、と言いながら分かれた。

●9 月 15.16.17.18.19 日東京ワークショップ

昨日は、朝からレンタカーを飛ばし読谷村へ。
残波ビーチから残波岬、やちむんの里、座喜味城跡、うろうろしてから読谷村役場へ。
そして何故か村長さんと対面、城壁の曲線の話や唐手の話で、短い時間だったが盛り上がった。
いそいで沖縄と言えばタコスという、「メキシコ」という名のタコス屋さんへ。
ホテルに帰り、睦稔さんとの食事の為一服。
睦稔さんとの飲み会は、とにかく愉快になる。
昨日見た新作の話。
オブジェの話。
感じたことは言葉にならないが、それを何とか言葉にした。
当を得た!という睦念さんと喜びのハイタッチになった。
オブジェからは「安心」とか「いのちそのもの」という実感があった。
その言葉を言った時、睦稔さんは不思議な顔をした。
いや、不思議なリアクションをした。
それは、少し前、目の不自由な学生たちが、美術館にやってきた。
そのオブジェを触っても良いですか、とたずねて来たので「良いよ」と許可したそうだ。
すると学生たちは、思い思いにオブジェに触れ
「いのちだね、安心する」
と言ったそうだ。
それには私も「ふ〜ん」としか言いようが無かったが、何の先入観も無い白紙の状態で触れると、その感じ以外にはない。
それならハイタッチでも不思議ではない。
そんなこんなで、あっという間に時間は過ぎた。
そういった先入観だらけの人達を根こそぎひっくり返すような何かが出来ないだろうか。
二人の共通意見だ。

今日は、ワークショップ初日。
何だか客足が遅い。
それは何時もの事なのだが、余りにもゆったりしているのでそれに合わせて、こちらもゆったりする。
何時ものバレエスタジオの先生方や、モデルスクールの先生、空手の先生、役者、ダンサー、主婦、教師、看護師他、例によって多彩な顔ぶれだ。
半数は初めての人達だったので、胸骨操作や胸骨と腕を繋げるなどで、その一コマは終わった。
表現塾は「正面向かい合い」から、それを使った握手へと発展。
関係塾は、肩動かしから肩肘手首の連動。
頭を悩ましながら、皆心地よい汗を流していた。
明日は 2 日目。
というよりも中日。
3 日は、それこそあっという間に過ぎる。

●9 月 15.16.17.18.19 日東京ワークショップ

今日は、ブラジルの役者たちが、ワークショップに参加した。
例によってキジムナ・フェスタならではだ。
総勢 8 人。
彼らは自費で、ブラジルからキジムナに参加しているとのこと。
それは今年沖縄で、アジテジ世界ミーティングがあり、バイヤーたちも沢山集まるので、自分たちの芝居を世界マーケットで買ってもらいたいからだそうだ。
その意気込みは、ほんとに素晴らしい。
ワークショップは、いきなり外国モードになった。
嬉しい事に沖縄で、英語の通訳に困ることは無い。
ペラペラの人がいくらでもいるからだ。
2 時間たっぷり笑った。
折角ブラジルから沖縄に来たお土産に、日本の武道の特殊性を、身体で感じて貰った。
外国では何時ものことながら、全員目が点になっている。
沖縄の人達は、それを見て大笑いだ。
表現塾にも、アメリカ人や前コマに参加した劇団のディレクターも参加した。
ノリが良いから、とにかく楽しく時間が過ぎていった。
今日は、朝から少しだけ目の前の海に入った。
ここはダイビングスポットらしく、ウエットスーツ姿や酸素ボンベをかついで歩く人が沢山いる。
磯というか、珊瑚の群れはよく滑る。
それに注意しながら歩き、何とか身体が海の中に入るところまでいった。
明日は楽日。またまた打ち上げだ。
なんや、もう終わりか!

●9 月 15.16.17.18.19 日東京ワークショップ

例によって、打ち上げは深夜まで。
「残波の白」という泡盛は飲みやすく、トイレに立ったとたん酔いが回った。
昨年のワークショップと比べて、今回は何となく雑然としていた。
その分、常連の人達の実力が試された良いワークだったと思う。
打ち上げの時「やり難く、自分がブレてしまった」ということを耳にした。
それが実力だから仕方が無い。
昨年のように密度濃くまとまったクラスになると、自分では出来ていなくても雰囲気で出来ている感じなる。
そこが危険なのだが、今年はそんな雰囲気は無かったので、その意味で凄く良かったと思う。
もちろん、密度濃くまとまるにこしたことはない。
しかし、それだと身内の慣れ合いに陥る事がしばしばあるのだ。
だから、今回何かヒントを得た人、ヒントを獲得した人は、きっと忘れずに訓練できると思う。
打ち上げの席で、数人が東京ワークショップに参加すると言っていた。
正面向かい合いを、かなりの時間を割いてやったので、その集大成である「武禅」にも参加したいとも言っていた。
人と真正面から向かい会える人、そういうことが大事だと気付いた人が増えるのは、強く芯のある人が増えるということだから、これ程素晴らしいことはない。
前回もアフリカのダンサーが参加してくれたが、今回はブラジルの役者達 8 人、それにそのディレクター、アメリカ人で日本の文化を研究している人などが参加した。
言葉や文化の垣根を越えて「身体」という共通項で、同じワークをするのは面白いし楽しい。
「来年また会いましょう」を合言葉に別れを惜しみ合った。
知らない人同士が、ワークを通して友人になっていく姿を見るのは、何時もの事ながら微笑ましい。
台風の影響で木々は大きく揺れている。
波も少し出てきて、波を待っていた人は海辺に集まっている。
伊丹への便は、幸いなことに出発の予定になっている。

●9 月 15.16.17.18.19 日東京ワークショップ

2011-7 沖縄ワークショップ

7-22 沖縄

午後2時30分沖縄に到着した。
幸美先生が、可愛いお子さんと迎えに来てくれていた。
もう4年目になるから、会場やホテルへの道は見知っている。
車中から街を眺めていると、普天間基地という大きな文字が飛び込んできた。
何時もながらそこで初めて「沖縄」だと実感する。

明日から3日間のワークショップが始まる。
都合が悪い事に、今週の土日には、かなり沢山の行事が沖縄であるそうだ。
それも重なり、ワークショップの参加者が少ないという。それは残念だ。
主催者の方の経費も気になってしまう。
福岡もそうだったが、どうしたことか不思議と何時もよりは参加者が少ないのだ。
何となく日本全土が浮足立っている様にも感じるし、何かしらの危機感を持ち出したのでは、とも感じる。
何れにしても、明日から暑い沖縄での熱いワークショップが始まる。
今日は、夕方から名嘉睦稔さんと3年ぶりの再会を果たした http://www.bokunen.com/  
子供の頃四足で走るのが無茶苦茶早かったと、前回聞いた。
どういう具合に走ったのか、どれほど早かったのかを知りたかった。
四足にした時、掌が地面に着く。
それが走るバネを妨げていることを発見。
グウにしたら驚異的に早くなったそうだ。
また、頭が下になる従来の四足から、後ろ足でジャンプする四足に変えた。
そうすると、中学生が全力疾走するよりも速かったそうだ。
と大笑いしながら話してくれた。
このくだらない話がたまらなくいい。

7-23

お昼部屋に安藤洋子さんが訪ねて来てくれた。
安藤さんは7月1日から沖縄入りし、現地の人達とクリエーションを展開している。
それも昨日で終わり、今日からは安藤さんとアマンシオさんのクリエーションに入るそうだ。
朝風呂代わりに沖縄の海で毎日泳いでいたと言う。
結構良い色になっていた。
迎えの車が来たので、ロビーへ。
「ああああ〜元気ですか」

アマンシオさんとロビーでバッタリ。
「日野がフランクフルトに来ないから、俺が沖縄に来たよ」と。
少し疲れが見えるが、元気そうだ。
では後で、ということで、ワークショップ会場へ車で向かった。
私達がワークショップをする隣の部屋が、安藤さん達のスタジオ代わりになっていた。
私達の一コマ目が終わった時、汗びっしょりで安藤さんやアマンシオ、それに今回手伝っている美緒ちゃんがスタジオから出て来た。
まるで泳いだ後の様な汗だ。
それこそ「大丈夫?」だ。

ワークは、危惧が的中。
土曜日からのコマには、自分の出番があるから出られない、とか、所用が重なっている人が多かった。
しかし、若い子達の先生方や、インストラクターの人達の懐かしい顔がありホッとした。
若い子達は、殆ど安藤さんのワークでの舞台に出るから、参加できないそうだ。
少人数でも、集中が途切れずにワークは進行した。
これは回を重ねている賜物だ。
もちろん、初めて参加している人や、飛び込みで参加した人は、「????」
つまり、教えられるものだと解釈しているので、すぐにワークを止める。
自分で、自分の身体で考える、という考え方が初めてだから戸惑っている。
それはそれで仕方がない。
明日は、もっと人数が減るようだ。

7-24

沖縄三線の名手喜瀬先生と2年ぶりに再会した。
2年前パリで大城さんを通じてお会いし、その時贅沢な個人コンサートを開いてもらった。
それ以来だ。
「日野さんどうもどうも」
とほんとに気さくなお人柄には惚れぼれする。
今回は、安藤洋子さんとの共演だ。
本番は見る事が出来ないので、今日リハーサルで見せて貰った。
倍音が天井から降って来ているような歌。
世界、という言葉しかないだろう。
それすらも陳腐になってしまう。
いや言葉が陳腐になるのだ。
お弟子さんも入っての三線に、この歌に、一体どんなコラボが出来るのか。
安藤さんの振付が楽しみだ。
アマンシオは初めて喜瀬先生の三線と歌を聞いた時、動けない、と言った。
その感性が素晴らしい。
でも踊らなければならないのだ。
そんな葛藤が見る者としては興奮する。

明日でワークショップは終わる。
毎年来てくれる人が、初日に来なかったので都合が悪いのか、もう飽きたのか、と思っていたら、今日から参加してくれた。
たとえ一年に一回でも続いていくと、そんな心配もあるのが嬉しい。
ワークショップは、もちろん何かを伝える為のものではあるが、伝えることによってより深い人間関係が生まれる。
たった3日間のお付き合いで、尚且つ数時間しか接する事はない。
しかし、その数時間の接点は、相当密度が濃い。
その一瞬の密度を持つ為に、様々な時間があるだけだ。
そんな話をするのも、ワークショップならではだ。
そういえば、キジムナのオープニングパーティで JCDN の佐藤さんと会った。
沖縄でダンス関係の何かを始めるそうだ。

7-25

最終日に、ジンバブエのダンサーが参加した。
取り組み方が繊細で、真摯なのには驚いた。
その前日は、アメリカの武道を研究する女性が参加した。
キジムナフェスタならではだ。
結局、受講者が少ないとは言いながら、そこそこの人数は集まり、充実したワークが出来た。
最終日は「武禅」並の「こんにちは」を少ない時間だったがやった。
それは、常連の受講者にとっても今日初めて参加した人にとっても、非常に良い効果を上げたようだ。
沖縄では初めての涙も数人あった。
「アホか、全力でぶつかれ」が、良かったようだ。
終わってから打ち上げ、深夜1時まで、当然泡盛や日本酒が、どんどん空いて行く。
泡盛は4本空けたのかな。
ワークで学んだ事を、日常や自分の世界で実践し、相当効果を上げているという話も聞けた。
美味しいお酒の為に、どんどん盃が重なる。
残念なことに島ラッキョが無くて、テンプラが食べられなかった。
沖縄の人はお酒が強い、それを裏付ける打ち上げだった。
人同士の触れ合い、ということでも本当に嬉しい打ち上げだった。
あっと言う間に時間が過ぎていった。
来年再会する事を約束して深夜の沖縄市で別れた。
明日は、沖縄のワークショップで練習をした人達と、安藤洋子さんやアマンシオさんとの舞台があり、それを観ることになっている。
水族館にも行ってみたいと思っている。

7-26

幸美先生に車で送ってもらって那覇空港へ。
車中でコンテンポラリーダンスについて語り合った。
時流にながされず、自分のスタジオでの教育をブレさせずやって下さい、と話した。
「誰でも出来るダンス」など、壊しても良いが目指す必要など全くない。
沖縄から夕方大阪に着いた。
ほとんどその足で大阪教室へ。
基本稽古をやり終了。
夏のロードが終わった。
思えば、6月30日から今日まで、道場に2日しか帰っていない。
その間に大きな台風が通過している。
雨で水路がどうなっているのか、道場に雨漏りがあったのか、ムカデにヤモリ、心配は色々ある。
しかし、今日は7月26日。
7月も終わりだ。夏も終わりという感じがする。
8月はフランスから合宿に来、毎年恒例の日野武道研究所の合宿がある。
でも一寸ゆっくりだ。

 
 
 

 

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・ 行会案内
・ 参加者のレポートから
・ 武禅の一日

武道塾
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・ 武道的対人論
・ 合宿レポート
・ 教室 
●海外での指導

身体塾
・ 骨格で考えよう
・ 身体を連動させる
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・ 身体の学び方
・ 表現者へ
●海外での指導

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