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チーターやヒョウのような滑らかな動きと、その前脚に備わった「力」は、動物特有の動きである「全身の連動」が作りだしているのです。
人間も動物ですから、当然「全身の連動」が基本的な、そして、完成された運動であるはずなのです。
それは、例えば、上半身だけを主に使う「アームレスリング」から、下半身が重要な要素を持つ「マラソン」まで、「全身の連動」がスムーズに行われるからこそ、結果として合理的な運動を生み出し好結果をもたらすのです。
「全身の連動」に関しては一切の例外はありません。なぜなら、「人間(動物)身体」だからです。
ですから、スポーツ競技や身体を使ったパフォーマンス(ダンス・バレエ・役者他)をしている方は、そのスポーツ固有の、そのジャンル固有のトレーニングと、もう一つ絶対に欠かせないトレーニングがここでいう「全身の連動」を作りだすトレーニングなのです。
逆に言えば、全身を連動させて働かせない人は、スポーツでも芸術でも一級品にはなれない、という事です。
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基本的には、足から膝、骨盤、背骨という「直線的な連動」と、左手から上半身・下半身を経過しての右足までの「螺旋での連動」を稽古します。
身体の全身運動は、この二つの組み合わせで出来ているからです。
いくら複雑に見える運動も、この二つの組み合わせしかありません。
最初は、骨格を基本として体感し、徐々に関節から関節までの距離を緻密に体感出きるようにします。
また、任意の部位から、例えば腹部から手へ、腹部から両肩へ、それぞれの逆、頭部から腹部へ他、工夫できる限り肉体を細分化したり、切り取ったりと体感し、自分から見た時に客観的な肉体(コントロールできない肉体)から、コントロール可能な肉体へと成長させます。
ここでの重要なポイントは、「動いていると思うことではなく」「刺激を感じていると思うのではなく」刺激を直接感じ、その刺激を順序良く体感し身体に記憶として留めることです。
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手首・肘・肩・反対側の肩・胸部・腹部の順で刺激を感じる。戻りは、これの逆になるが、例えば腹部から戻るとき、その次の胸部から先は動かさない。
当然、入りも同じで次の部位を動かさない |
手首を外側に捻じり、胸部の開きを連動させる。胸部の開きを使い背骨を上から順に腰まで連動させる。腕を二人に押さえられているから、連動の戻りが腰から背骨を伝って腕に届いたかどうかが分かる。 |

上記のレッスンを通して、本当に連動が出来ているのか出来ていないのか、を、様々な身体の部位に、例えば手に、足に、腹部に、頭に、腕にと外部から負荷(圧力)を掛けることで、任意の連動状況を検証していきます。
例えば、両方の腕をそれぞれ力一杯握ってもらいます。結果は握っている人を後に動かすのですが、それを直線の連動を使い行います。
そこに現れるのは、握られている部位に対しての「クセ的反応」と「心理的反応」です。
クセ的反応は、握られている部位を無意識的に「解こう・離そう」としたりです。
心理的反応は、握られている刺激に対して「嫌だ・くそー他」といった嫌悪感、つまり「不快感」が現れます。
もちろん、この心理的反応があるから運動としてクセ的反応が現れるのですが、ここでは説明上分けただけです。
ここでの目的は、そのクセ的反応と心理的反応を成長させるところにあります。
この二つの反応を成長させない限り、チーターのようなしなやかな身体、人としてのしなやかな身体を手に入れることは出来ません。
つまり、「意識的な運動」は、「身体を束縛する」からです。
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三つの運動を組み合わせた「形」を憶えます。
この「形」に、先程の直線と螺旋の連動、そして、身体運動の重要な要素の「体重の移動」が入っていますが、それを自分自身で「全身として」感覚化させていく事を目的とします。
連動を色々なパーツに分けて稽古しますが、それが身体全体にならなければ意味がありません。
ですから、自分のレベルなりにこの「形」を考えて感覚を通して、一つの形に仕上げていくのです。
完成された「形」は、身体のどの部位が意識されているか、どの運動を印象付けたいか、という要素も入りますので、表現にかかわる方には必須です。
もちろん、この「形」も外部から刺激を加え、完成度をましていくという作業も含まれています。
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片側が手のひらを上に向け、片側がその手のひらの上に手を乗せる。下側のリードにしたがって上側の人が出来るだけ全身を使って動くのだが、手のひらの接着部位は決して動いてはいけない。
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自分自身が考えたり、イメージ出来る範囲は限られています。
という事は、自分自身だけのアイディで作り出した「身体運動は限界性を持っている」という事になります。
であれば、どうするのがその限界性を突破させてくれるのか?ですが、それは、他者からの具体的刺激を身体に受け、その圧力や心理的動揺を感じそれ等に「抵抗しないように身体を動かす」、ということをすればよいのです。
例えば、こちらの後に相手が立ち、後の人は後から前の人の両腕を掴みます。
そして、後の人は相手を捩じったり、前後左右にゆっくりと動かします。
そのことで、動かされる人は「自分自身の動きのどこに角があるのか(引っ掛かり)」を知ることが出来、そこを突破することで身体の自由性が一歩前進する、という事です。
又、後の人も前の人も「相互に触れている」ので、その触れている部位に注意を向けることで、身体感覚を高めることが出来ます。
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